本日のお届きもの

不思議の扉 時間がいっぱい (角川文庫)

500年の恋人 (創元推理文庫)

イムリ 7 (BEAM COMIX)

　それに『今日の早川さん』3巻限定版を無事予約した♪
　さっそく届いた『不思議の扉　時間がいっぱい』を読書。個人的には、大半が既読だったけど姉妹編で先に刊行された『不思議の扉　時をかける恋』のが好みだった。でも過去から未来へまっすぐ進む……まなかった時間を扱ってどの作品でも奇想が炸裂、尋常ならざる状況に翻弄される人間模様を描いていて、後々まで胸に余韻が残る作品ばかりで興味深かった。
　7編のうち、特に印象に残ったのは筒井康隆「しゃっくり」に星新一「時の渦」。さすが、の一言。収録の谷川流作品は「エンドレスエイト」で、今さらハルヒに興味が出てきて1巻からちゃんと読んでみたくなったし、本買ったものの積みっぱなしで結末が気になっていた「ベンジャミン・バトン」がこのアンソロジーで読めたのもよかった。予想はしていたものの、これは……切ないなあ。設定が奇抜なだけの物語ではなかったのね。
　大井三重子さんて誰かと思ったら仁木悦子さんの別名だったのか。長男の学校では東京書籍の国語の教科書を使ってるから、も少ししたら国語の授業でこの作品と出会うのかもしれない。そしたらどう思ったのか、ぜひ訊いてみたいな。
　前作同様巻末の解説が、このアンソロジーを読んで時間SFに興味を持ったら「こんな本があるよ〜」。今すぐ読める本をあれこれ紹介してくれるブックガイドになっているのが嬉しい。未読作品を片っぱしから塗りつぶしたくなるけど一番最初に読むのは、新作を入手したことだし『500年のトンネル』かな。　

500年のトンネル 上 創元推理文庫 F フ 7-1

500年のトンネル 下 創元推理文庫 F フ 7-2