駒崎優『譚詩曲の流れゆく 快楽の都』角川ビーンズ文庫 ISBN:4044465053

 中世騎士ものでデヴューした駒崎さんの新シリーズの2冊目。ロンドンの“快楽の都”レーンに住む美貌の「宝石」の青年ショウと、レーンの医師レイの“友情以上恋愛未満コンビ”が、レーンに逃げ込んできたダドリーという大学生を保護したことからいつの間にか国をも揺るがす陰謀に巻き込まれてしまい、(乗りかかった舟だし)見事陰謀を阻止してめでたしめでたし、というお話。だけど…レイとショウのじれったい関係を見せつけられてるうちに、ダドリーがいつの間にかショウにメロメロになってしまうっつーのがメインだったような(汗)。さらりとスゴイ事してるけど、ショウとレイの関係は、あとちょっとの「恋愛」の境界線を踏み越えるところまでは行かないし。うーうー。もどかしい。早く二人の背中を蹴っ飛ばしてください>作者さま。
 しっかし、角川ビーンズ文庫って“少女向け、だけど非BLなファンタジー”じゃなかったんですか〜?思いっきり、ルビー文庫なお話なんですけど(汗)。