田中啓文『蹴りたい田中』ハヤカワ文庫JA ISBN:4150307628

 さっそく読んじゃった読んじゃった。駄洒落とSFが融合した、ある意味、とても幸せな短編集(爆)。「来るぞ来るぞ」と用心していても、畳み掛けるように襲い掛かってくる駄洒落の猛攻撃に、もうダメ。脱力しつつも馬鹿ウケしちゃった。ゲラゲラゲラ。私としては前半の下ネタがらみの作品らよりも、後半のしょーもない駄洒落SFのが大好き。期待度No.1だった「蹴りたい田中」。そーゆーオチだったんかい(爆)。でもちょっと苦しくありませんこと?「やまだ道」の『神狩り2』の刊行を待ちわびる心に、きゅんと胸が切なくなった。そういえば、告知されたまま、まだ刊行されていなかったような(汗)。意外と「吐仏花ン惑星 永遠の森田健作」が良かったかな。森田健作、万歳!!(笑)。積んでる『銀河帝国の弘法も筆の誤り』も読もうと思います。田中さん、「JUNE」読んで『背徳のレクイエム』を書き直したのか。どうりで初田しうこがイラストな訳だー。