新選組誕生。 http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html

 芹沢鴨が登場する最終回が「新選組誕生」とは皮肉なモノだと思いつつ、興味深く放送を見る(オープニングでも、さすがトリだった)。どんな些細なシーンも、クライマックスの「その時」へと収斂していくようで、とても意味深だ(嵐山への紅葉狩り。「血のようだ」って斎藤さん、そのものずばりじゃないですか^^;)。やっぱり佐藤浩市芹沢鴨が出演している絵がすごく好きだから(彼が登場すると、とても画面が締まる)、できることなら「その時」が来ないで欲しい。でも…どう死に様を見せてくれるのかという、ときめきにも似た感情があって。はぁ。人間の感情って複雑ね(苦笑)。
 で、その「暗殺」シーン。芹沢鴨としても、役者佐藤浩市としても、その存在感をありありと見せつけながらの、壮絶な「男」の死に様だったと思う。ぞくぞく。そして「暗殺」と言う事実に直面した時に垣間見えた隊士らの人間性の違いがとても興味深く、それが、新選組の行く末をも暗示しているかのようで、とても意味深だった。近藤さんは…ゴメン。「私は鬼になる」って言ってても、まだまだ甘ちゃんな感じ(苦笑)。土方さんは急進的で攻撃的。山南さんは…先日の「スタジオパークからこんにちは」で堺雅人さんが語っていたように「“人が亡くなる”というその事実を厳粛なものとして受け止めなくちゃいけない」まさにそれを体現していたかのよう。殺さずに逃がそうとして原田に言い咎められるシーンはその後を暗示しているかのようで、とても意味深。やっぱりココも伏線ですか?(しっかし、雨に濡れる山南@堺雅人さんは壮絶なまでに艶かしく、ぞくぞくするほど美しいぃ〜(*^^*))。
 鈴木京香@お梅さんは、鴨の死の後、どうなるのか。案じていたけど、やっぱりそうだったのか。哀しいけれど、至極自然な気がした。しかし総司の刃でねえ、、、。
 芹沢鴨と言う「悪」が排除されて、ついに「新選組」誕生。でも、それはこれまでの“爽やかすぎるほど爽やかだった青春群像”が、“血生臭い人斬り集団”へと変容していくことであって。どう描かれていくのか、とても楽しみだ。嗚呼。土曜日の再放送もしっかと観なくっちゃ!!!!!
 しっかし、修学旅行で2回ほど京都へ行ったけど、誰も「新選組の史跡を回ろうよ」な〜んて可愛い事、言い出さなかったぞ。私の回りには新選組ファンはいなかったのだろうか?中・高校生ぐらいじゃ、新選組に目覚めないのかしらん?