いつの記事なのかは、はっきり分からないんだけど、、、

 7月21日の毎日新聞新12版「文化 批評と表現」面に“第131回芥川賞直木賞 受賞作の魅力”が掲載されていた。選考経緯が載っているのが興味を惹かれるところ。

芥川賞
 夢、家族、お年寄り。今回、芥川賞候補になった6作品を読んでいると、やたらにこの三つの題材が目立った。どこかで現代の世相を映しているのだろう。選考の過程でも、この三つをいかに説得力をもって描けたかが問われたと考えるとわかりやすい。
 まず、1回目の投票で栗田有起さん「オテル・モル」、覆面作家として話題になった舞城王太郎さんの「好き好き大好き超愛してる」、モブ作品の三つが残った。2回目の投票で栗田作品とモブ作品に絞られ、芥川賞として推すかどうかの最終投票でモブ作品が8人中で5票を集めたのに対し、栗田作品は2票で明暗を分けた。…(以下、略)

直木賞
 直木賞に決まったのは作品世界が両極をなす2作品だった。奥田作品は連作短編集で、都市で輝く現代のスターたちが、人間のしがらみの中で苦しむ姿を痛快なユーモア小説に仕立てている。熊谷作品は明治から昭和にかけての東北を舞台に、マタギという存在を通して自然と人間の対峙を懐深く描いた長編だ。
 選考委員の井上ひさしさんによると、最初から両作品は満票に近い支持を得た。…(以下、略)

 選評を読むのが、とっても待ち遠しいわあ。もちろん「メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会」で、しっかり予習してからね〜♪しっかし奥田作品中「女流作家」を評して、林真理子が「私の口調とそっくり」と感想を漏らしたんだそうな。ちょっと笑ってしまったよ。私は、誰を想像しながら、読んだんだっけ?(伊良部センセの元を訪れる人々の半分くらいは奥田さんご自身のことだそうな。ふむふむ)。
 そうそう。先週から今週にかけて何軒も本屋を回ったけど…「直木賞おめでとうフェア」より「ハリー・ポッターの新刊、ただ今、予約受付中!」のが扱いがデカかったな、、、、(汗)。