笹生陽子作品を読むのは、これで3作目。だけど今まで読んだ中で、この作品が一番好き(*^^*)。サイテー、だけどサイテーじゃなかったぼくのひと夏の物語。読み終わって、鼻の奥がツーン。ベタベタしすぎず、だけど心の距離だけがぐーーんと近づいていく男の子同士の友情がいいですな。「問題のない家族なんてどこにもない」その言葉が、ずきんと胸に突き刺さった。
物語の舞台となる場所がどこなのか分ったら…ほら、今の私ってアレでしょう。だからかもしれないけど冷静に読めなく
なっちゃった。感極まって涙腺がゆるみっぱなし(涙)。
亡くなった人は忘れない限り、いつまでも心の中で生き続けている。そうだったら、いいなあ。切実に、そう思う。白を基調とした
植田真さんのイラストが、哀しくて切なくて、でも優しくて。大人のための絵本。やっぱり、自分自身へのプレゼントにしようっと♪