今日の読み終わり。

白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

 19編もの短編が収録された短編集。既刊作品のようなハートウォーミング系を想像して読んだら…わーわーわー!!とっても驚いた!!もっちろんハートウォーミング系の物語も収録されているけれど、毒の一滴がちょこっと落とされているかのようで、一筋縄ではいかない感じ。シュールだったり、お馬鹿だったり、グロテスクでゆがんだ寓話風の物語もあって、改めていしいしんじという作家の、懐の深さを再認識させられたかな。正直「好きか?」と聞かれれば「それほどでも…」と答えざるえないけれど、どのお話も、後々まで心に強く印象を残して、そう簡単には忘れられそうにないかも。
 そうそうそう。自腹本は、カバーを引っぺがして読むのが常なんですが、この本は!!お持ちの方は、ぜひぜひカバーを引っぺがしてみること!「白黒のシンプルな装幀だわ(うっとり)」なーんて、してる場合じゃないですよっ!!