昨日の読み終わり。

むかしのはなし

むかしのはなし

 題名の「むかしのはなし」って昔話のことだったのね。しをんちゃんによって語り直された昔話が7編収録。確かに昔話の本質は“誰かに語って伝えること、語ることによって誰かと繋がること”。そういう意味からも前作の『私が語りはじめた彼は』より“語ること”に成功している作品集だなあと思った私。
 しっかし、上手に語り直しましたなあ(感嘆)。こうして供されてみると「その昔話の本質は、しをんちゃんの云うとおりなのかもしれない」うんうん頷くしかなかったりして(「ラブレス」「ディスタンス」「懐かしき川べりの〜」がいいなあ。タイトルのつけ方もいいし)。さりげなく作品同士がリンクしている趣向も楽しいし(*^^*)。
 そうそう。この本もカバーを引っぺがしてみること!!ほぉんと、最近の単行本は装幀に凝ってますなぁ。ついつい購買意欲をソソられちゃうよ〜!!