今日の読み終わり。

六〇〇〇度の愛

六〇〇〇度の愛

 ようやく読み終わり。きっと、スイッチが入っちゃのね。渇きに気づいた女は、子供と夫を置き去りにして長崎へと向う。旅先で混血の青年と出会い、関係を持ち、そして、、、。単なる不倫のお話ではなくて、普段意識しないよう押し込めてきたあれこれが噴き出したかのような、眩暈がする程深くて、観念的なお話。女はこの長崎で日々を、意識の上からもなかったことにして、しあわせを絵に書いたような日常へと埋没していくんだろうか。そう思ったら泣けた。