今日の読み終わり。

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

 前2作を再読してから読めば良かったな。直接の続編で、青春ミステリの第3作目。古典部の4人4色、4人の視点によって狂乱の文化祭の3日間が描かれるという趣向。裏テーマかつ重要なテーマが“文集「氷菓」200部を無事に全部売り捌くことが出来るのか”だったりもするのだけど(笑)。『氷菓』同様、タイトルに込められた意味にしみじみ感じ入っちゃうお話ですねえ。ちょっぴりほろ苦い後味もいいし。あれやこれやが、ラストへの伏線になっているのにも唸らされるし、第一、古典部の4人のキャラがこの作品でようやく、くっきりと際立ったような気がします。えるちゃん&摩耶花ちゃん、可愛い〜♪不満があるとすれば、本の形態がこの作品から単行本になった事と、p.146の19行目の「こどものとも」でしょうか。後者は例としての引用の仕方が、不適切だと思うんだけど(←もしかして意味不明で良いのかな?^^;)。
 あ、誤植が何箇所かあるんだっけ?米澤さんのサイトに見に行って、確認してこなくては。…。確認した!しっかと確認したはずだったのに、ヘンだと気がつかなかった私って…(凹み中)。私が借りたのは初版の図書館本。この間違いの訂正、どうするんだ?