本日の読み終わり。

最後の願い

最後の願い

 ようやく読み終わり。むー。上演されるお芝居がすんごく見てみたいなと思わせるようなすっごくいい話だし、時々鼻がつーーんとするような感動的なシーンがあったにもかかわらず、手放しでは絶賛したくない話。「役者だから…」って、人間のちょっとしたしぐさから推理して、巧みに人間心理を読み解くようすは素直に感心してしまうのだけど、探偵による真相解明を真に必要としていない話があったこと(仲間になってもらうために、信頼を勝ち得るためのパフォーマンスか?)、また私にでも判ってしまう程度の弱い謎解きもあって「“役者ならではの洞察力”はどうしたんだ?」思わずツッコミ入れてしまうような話があったことなどが、ちょっと引っかかった。探偵役を務める人間が二人いて「え?え?え?どっちがどっち?」個性の見分けがつかなかったのもマイナスかな。厚かましくも憎めない人間なんて、1人いれば十分だと思ふ。でも「彼女の求めるものは…」から「彼が求めたものは…」はいいですね。「彼が求めたものは…」現れた真実の姿に、胸がじーんと熱くなりましたわ。さあ。マイベスの光原百合に投票しようっと♪