面白かった！ちょっと前に読み終えた
東野圭吾『
さまよう刃』と同様に少年犯罪を扱っているもののもっと突っ込んだ内容で、
被害者感情だけでなく加害者側の心情までも描き、贖罪、“更生とは何か”まで盛り込んだ内容になっている。この小説のスゴイところは、
少年法に疑問を投げかけるだけでなく、ミステリとしても優れているところ。緻密に構成されていて、用意周到に張り巡らされた伏線に後半以降、驚かされまくり。主人公と一緒に、今明かされる真実の姿に驚愕し、事件は二転三転しながらラストへと雪崩れ込み、でもそれだけじゃ終わらなくて…はあ。手に汗握っちゃったよ。ハラハラドキドキ。小道具の使い方が抜群に上手いし効果的。万華鏡が…ああ、そんなことが。ついつい涙腺が緩んじゃった。この作品で乱歩賞を受賞してデヴュー、ですよねえ？スゴイ才能だ。次回作も楽しみ楽しみ。しっかし。この作品、「このミス」で…え？21位以下なの〜？納得行かーん（怒）
