本日の読み終わり。

ルーガ

ルーガ

 「ルーガ」「ニギヤカな岸辺」「旗」の3編収録の作品集。「ルーガ」を読み終えた時点では、やっぱりエッセイのが断然上手いなと思ったけど、「ニギヤカな岸辺」でその認識を改めました。小説もいいじゃんいいじゃん!奥深い人間心理を慎重に選び抜かれた言葉で綴ってます。エッセイ読んでて「いいな」と心に留めた箇所が、さりげなく小説にも使われていて、そういう部分を探す楽しみもあったけど、「ニギヤカな岸辺」「旗」とも、ものすご〜く後味が悪くて後を引きます。エッセイとも小説ともつかぬエッセイを読んでいると、ラストがぶつりと終わってるものがあって、強制的に終了させられる驚きと戸惑いを感じたものだけど、この作品集でもそう。次第に暗雲が立ちこめていくようすに不安感を募らせていただけにこのラストは!物語のその後が、ものすご〜く気になる!