本日の読み終わり

海の底

海の底

 「潜水艦の中で十五少年漂流記」と「ウルトラマンのいない特撮怪獣映画」の二つの部分に分かれていて、どちらかというと後者の部分を楽しく読んでいたので、、、「そっちが書きたかったんかよ!(怒)」大きな声で叫びたい気分。ついでに「何故、最初から出さないッ!(怒)」叫んでもよろしいかしら?(苦笑)あんだけさんざん盛り上げておいて、ちょっとこれはないんじゃないの?と文句の一つも云いたくなる(苦笑)。とはいえ小説の中のこととはいえ、有事の時に人命よりメンツが優先されそうで、ちょっぴり不安だー。
 「潜水艦の中で十五少年漂流記」の部分も、お約束すぎる展開だなあと思いつつも、ついつい感情移入しまくり。非常事態下で、衝突を繰り返しながらも各自がそれぞれに心の成長をするところがツボでした。吉田茂久も圭介も望も翔もみんなみんなぎゅぎゅぎゅーーっと抱き締めたくなるほど、愛しい。夏木と冬原のコンビはねえ、、、。大人のようで子供っぽくて。カッコイイなあと思う反面、イライラすることも。とにかく、何も判らない子供に八つ当たりしちゃダメ!それに冷蔵庫じゃなくて冷凍庫でしょ!とにかく不評な生理問題ですが、私は2人の間に芽生え始めたものをより強固なものにする一つの要素という意味で、これもまあありかなあと。ま、普通は書かないでしょうけどね(苦笑)。
 面白くなかった訳ではないけど、『空の中』のが好きですね。