本日の読み終わり

モドキ

モドキ

 「なんで『モドキ』?」不思議に思ってたんだけど、半ばを過ぎてようやく「そうか!」腑に落ちた鈍すぎの私(汗)。すんごくヘン!でも、すんごく面白い!よくよく考えると気持ち悪い部分が多々あるにかかわらず、ミステリ的な仕掛けが気になって、先へ先へとページをめくって読んじゃいました。SF?それともホラー?物語自体も面白かったけど(ぼこぼこ体から湧き出てきて、意味不明の言葉を発するちっちゃい人なんて!発想がすげー!つか「科学レスキュー911」私も見たーい!)、ちっちゃな人しか愛せないマツナガのアミに寄せる愛情とか、共感できるような出来ないような重たすぎる鬱屈を抱えるカメイさんとか、クセのある登場人物らによって、物語がどんどん深く厚みをましてくのがいいですね。私って本当に人間なんだろうか。確実にそう言い切れるのか?って、読み終わった後、ふと不安になって考えたくなる。そうして見ると、表紙の写真(?)がものすごく意味深じゃない?人形(ドール)など、ちっちゃいものを愛でる趣味が私にもあれば、もっともっと楽しめたかも!