本日の読み終わり 若竹七海『猫島ハウスの騒動』

猫島ハウスの騒動 (カッパ・ノベルス)

猫島ハウスの騒動 (カッパ・ノベルス)

 ものすご〜く久しぶりの若竹七海さんの新刊は、葉崎市シリーズのコージー・ミステリ。バラバラになったジグソーパズルのピースが、紆余曲折を経てパタパタと収まるところに収まっていき、事件の全貌が一枚の絵として浮かび上がってくるさまはお見事です。登場する人物という人物もみな、あくの強い愛すべき人物ばかりで、この1作にしか登場しないなんて勿体ない!ぜひ他の作品でもその活躍を見てみたいです。私のイチオシは猫アレルギーの駒持警部補…と言いたいところだけど、やっぱりとことんついてない間抜けに活躍する七瀬巡査かな。猫島ハウスを切り盛りする響子ちゃんも捨てがたしって、修学旅行で何があったんだ!
 他の葉崎市シリーズの作品と思わぬところでリンクしているので、そういう部分でのお遊びに反応して、くすくす笑えるものいいですね(全作再読したい〜。気づかないだけのリンク部分がまだいっぱいありそうだ)。しっかし!この作品に登場する猫の名前の8割は、小説や映画に出てくる猫の名前に由来するそうですが、ほっとんど判らなかった!悔しいー!猫好きを公言してるものの、まだまだ私、修業が足りませんな(涙)。