本日の読み終わり 絲山秋子『絲的メイソウ』

絲的メイソウ

絲的メイソウ

 芥川賞作家である絲山秋子さんの初エッセイ集。小説の大ファンなので、エッセイも楽しみに読んでみた。こんな人だったのかー!サバサバしてて、ちょっと斜に構えてる性格が全編から滲み出てます。小説から受けるイメージのまんまだよ!なんというか…よっぽどエッセイネタに困ってたのね、とか、無理してテンション高くしてるなあ、とか、くすくす笑う前に痛々しさを感じてしまうエッセイがあったり、まるで面白味を感じないもの、まんま短編小説であるかのようなエッセイもあって、「私にとっちゃ、玉石混淆だよね」…と思いながらも先へ先へ。ページをめくるのが楽しみだったってことは、なんだかんだいってこのエッセイ集を私、楽しんだみたいだ。
 印象強く残ったのは「群馬人絲山」「自分の取説」「恋のトラバター」「寝言は寝て言え」「アンチグルメ体験」「喫煙党」「男は外、飯は別」。営業マン時代のエピソードは、やっぱ切れ味鋭いですねー。好き好き。