今日の読書 三浦しをん『シュミじゃないんだ』

シュミじゃないんだ

シュミじゃないんだ

 おんもしろ〜い!!!家族の突き刺さるような視線を全身に感じつつ、ゲラゲラ笑い転げながら読書しました。しをんちゃんのBL漫画への迸る愛・愛・愛をひしひしと感じて、読んでるこちらの血中腐女子濃度もめきめきと上昇&血がたぎってきます(笑)。なんたって第1話のテーマからして、リバーシブル(爆)で「成層圏の灯」シリーズですよっ!(爆)これ読んで、熱くならんでどうするの?って感じですう。てへへ。
 しをんちゃんのスゴイところは、単にテーマに即した作品を「こんな素敵な作品があるんですよ」と紹介するだけでなく、作品のエッセンスを余すところなく汲み取って、的確な言葉で表現し、こちらに伝えてくれるところ。漠然と「いいな」と思っていた作品の魅力について、深く的確にそして熱く語ってくれるので、今さらのように作品の魅力について開眼した作品がいくつもありましたよ。優秀この上ない、鑑賞ガイドですね。
 そうそう「シュミじゃないんだ」(タイトルの意味については本文参照のこと)と公言するだけあって、すんご〜〜くよく読み込んでますねえ!全部でテーマごとに18章収録されているんですが、紹介されている作品のうち、私ったら半分も読んでないかも(汗)。精進せねば!
 (良質なBL漫画のブックガイドである本書。テーマごとに漫画家とその作品が紹介されていて、おまけの加筆部分で現時点での最新情報まで付け加えられてるので、つい財布の紐を緩めて、散財してしまいそうになる…危ない危ない。しっかも、新書館から出てる雑誌での連載だったのに、さほど新書館から出てるコミックス&作家を紹介していないとは!潔いぞ、しをんちゃん!巻末に索引がついてるのもいいですね、使えますね。コピーしたのを握りしめて、古本&新刊書店を回ってしまいそうだ/笑)
 もし人から「なんでBL漫画を読むの?」と訊かれたら、そっとこのエッセイ集を差し出したい(笑)。読まないでBL漫画を毛嫌いしている人にも、「まあ、これを読んでみて」ぜひススメたい1冊です。
 しをんちゃんのエッセイに、可愛らしい漫画を沿えていたあとり硅子さんの大ファンだったので、彼女の作品が今こうして読めるのが、ものすごく嬉しいです(15章以降あとりさんのマンガがなく、つい落涙…)。
 巻末にはお楽しみもあって、、、、、、無言。紹介した作品のいいとこだけ寄せ集めて書いた感があって、イマイチだわあ(汗)。