本日の読書 千野帽子『文藝ガーリッシュ』

文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。

文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。

 ガーリッシュをキーワードに、昔の娯楽小説や少女小説、エッセイや現代の最新小説など集めたブックガイド。“志は高く、心は狭く”が信条の文化系女子必読の甘美な毒のような作品の数々が詰まっているのです。うっとり。
 何気なく読んだ作品が、ガーリッシュとして語られている驚き。千野帽子氏による解説がまた的確かつ見事で、「こういう読み方があったんだー」と目ウロコしてばかり。慧眼ですね。紹介されている作品という作品がどれも面白そうで読んでみたく、付箋だらけになってしまいましたとさ。読まねば読まねばー!
 今作品で1番驚いたのは、水村節子さんがあの水村美苗さんのお母さまだったこと!水村美苗私小説』のあの姉妹の御母堂は節子さんだったのですね!これには私もおったまげ!親子で書かれた『私小説』、ぜひ読み比べ(読み継ぐ?)てみたいです。
 来年の私の読書は「ガーリッシュ」が合言葉さ!「志は高く、心は狭く」「素敵な本に選ばれる」よう頑張るわ!
私小説 from left to right (新潮文庫)

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高台にある家 (ハルキ文庫)

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