本日の読書 芦辺 拓(ほか)『密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー』

 J・D・カー生誕百周年記念に刊行されたアンソロジー集。恥ずかしながらJ・D・カー作品は1作品も読んだことがないんだけど(きゃーゴメンなさいー)、そんな人間でも楽しく読めた。パスティーシュもあれば、「密室」という縛りはあるものの、ちょっと肩の力が抜けた作品もありと、執筆した作家らしさを出しながらも、カーの作品に対する愛情がひしひしと感じられる本格ミステリの力作ばかり。
 熱狂的なカーの愛読者から、まったくの初心者&未経験者でも楽しめる作品集。これを契機にして、J・D・カー作品を読まねばと強く思った。まずは、このあたりから。
夜歩く (創元推理文庫 118-14)

夜歩く (創元推理文庫 118-14)

 
 個人的には田中啓文作品に爆笑。らしくないなと思いつつ読んだら、やっぱり最後は田中啓文だった(笑)。