本日の読書 松浦弥太郎『本業失格』

本業失格 (集英社文庫)

本業失格 (集英社文庫)

 現「暮らしの手帖」新編集長の本への思いを綴った初期エッセイ集。読んでいるうちに、たまらなく神保町に行って古本屋まわりがしたくて、そわそわしちゃう(笑)。何も買わなくても、ただ本を眺めているだけでいいという箇所に、うんうん深く頷いちゃった。
 初期エッセイとのことで、アメリカや神保町での本探しの様子などに、若さと情熱が迸ってるかのよう。本当に、本が好きで好きで大好きなんですねえ。しみじみ。

本業がその人の全てではない。人生の全てでもない。本業で成功しなくてもいい。本業ではないからこそ面白い。(p.4より)

 冒頭の“はじめに”でのこれらの言葉が、とても印象的。