本日の読書 有栖川有栖ほか『作家の手紙』

 36人の作家による36通の手紙。さまざまなシチュエーションで書かれた手紙は、参考になるものもありならないものもあり(汗)。ただ、当たり前だけど、どの手紙にもその作家らしさが溢れていて上手く、どの手紙も読むのが楽しかった。
 印象に強く残ったのは、遠まわしな言い方が、とても参考になる(笑)森絵都姫野カオルコに、押しの力の入れ加減の絶妙さにうなった中村うさぎ、まるで超短編みたいな歌野晶午野中柊西田俊也星野智幸古処誠二豊島ミホらの手紙に、哀惜の念に心打たれた北方謙三、などでしょうか。池上永一が翻訳した手紙(笑)は某人物によるもので、最初っからくすくす笑いっぱなしだった〜(笑)。