本日の読書 安東みさえ『夕暮れのマグノリア』
- 作者: 安東みきえ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 単行本
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各話とも必ず不思議な体験に遭遇し、立ち竦む灯子の手助けとなるのもいい感じ。この年頃の少女ゆえの特別なのかしら。タイトルにもなったおばちゃんとマグノリアのエピソードが一番好き。
花や猫みたいにふれられるものや、星や空気みたいにはかれるものだけがぜんぶじゃない。
さわることもはかることもできない、ふしぎなものがあるってこと。
世界は見えているものだけでできているんじゃないってこと。(p.4)
読み終えるとこの言葉が重みを持って思い起される。そして温かい思いがじんわりと胸に広がる。
大人が読むと、ちょっとご都合主義的に感じてしまうところもあるけど、思春期の青少年(あ、特に女の子ね)にこそ読んで、感じて欲しいなと思う作品だった。
初めて安東作品を読んだんですが、好感触。追いかけて少しづつ作品を読んでいきたい。