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やみくも―翻訳家、穴に落ちる

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ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

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エマ 9巻 (BEAM COMIX)

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このミステリーがすごい! 2008年版

このミステリーがすごい! 2008年版

 徹夜して、お借りしていた『エマ』7冊を一気読みして、今頃『エマ』にハマる。自腹で全巻揃える前に、まずは外伝2巻から購入する。
 “障害がある恋”というのは恋愛ものの王道。そしてその障害が、ヴィクトリアンの階級差だったら、なおさらのこと。引き裂かれるのか、それとも恋を貫くのか。身分の差カップルの恋の行方に、ハラハラどきどき一喜一憂しながら、夜を明かしたんでした(そのおかげで、夕べは小学生でもないのに、夜8時前に寝ちゃった/汗。)
 恋の行方もさることながら、物語の背景となる19世紀末の英国の情景が、ディティールも細かに描き込まれてるところにうっとり。見逃しがちな洋服から些細な小物に至るまで、決して手を抜くことなくきっちり描いてるところに感心します。好きじゃないと、描けないよね、こういうのって。作者が趣味に突っ走って暴走してるのが決して不快でなく、そればかりか「よくぞ描いてくれた!」感謝したくなる漫画というのは、なかなかないんじゃないかな。
 個人的には5巻76〜80ページのエマのお着換えシーンと139〜145ページ、3巻の124〜132ページが好き。
 それにしてもごくごくあたり前のことだけどメイド服って、まんま階級を表すものなのねえ。しみじみ。
 作中、なぜかやたらと女性の裸が出てくるんですが、女の人の体というか裸の描き方が、いかにもみっしり肉がついてるって感じで、柔らかそうで案外筋肉質なのかもよ?な質感が何とも言えませんー。じゅる(おい)。ま、4巻114ページの奥さまの立ち姿には、度肝抜かれましたが。ぽ。オススメされて9巻を読んで、あまりのエロさにくらくらしてしまったわ。作者の趣味全開、ばんざーい!
 外伝があと1冊出て、『エマ』はもう終わりなんですね。寂しい。最後となる次のコミックスではぜひ、ハンスの物語と、あのカップルのその後を読ませて欲しい〜!!!

 で、「このミス」、国内編はベスト10のうち4冊が既読、11〜20位までは4冊が既読でした。海外編は…(遠い目)。国内編2位と海外編15位にランクインしてる作品、やっぱ年内に何が何でも読まねば。隠し玉は、飛鳥部勝則奥泉光笠井潔津原泰水松尾由美皆川博子米澤穂信をチェック!!皆川さん、、、、そんなことおっしゃらないでくださーい(涙)。