第138回芥川賞・直木賞の講評。

 http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080116/acd0801162044004-n1.htm
 川上(未映子)さんと楊(逸)さんの作品が最後まで残って、2度目の投票で川上さんの受賞が決まったのか。楊さんの作品もまもなく刊行されるはずで、ぜひ読んでみたいな。

 http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080116/acd0801162125005-n1.htm
 直木賞は、まず井上荒野古処誠二馳星周の3作品が落ちたのか、、、。

9人中、桜庭作品だけが過半数に達した。こんな作品を世の中に出していいのかという論議もあったが、それも覚悟してあえて受賞作とした。選考委員のほとんどが桜庭作品に作家的な資質を感じてしまった。こういう世界も書ける作家的才能の豊かさというか、これまでの文学になかったもの、選考委員会が知らなかったものを持っている。次に何がでてくるか分からない作家の、とても不思議な作品だった。われわれは大きなばくちを打ったのかもしれないが。

 “こんな作品を世の中に出していいのか”と言った人が誰なのか気になるけど、当然の反応なんでしょうね。“作家的な資質を感じてしまった”に、単なる一ファンであり一読者であるけど、すんごく嬉しくなってしまった。この作品が評価されて直木賞を受賞したこと、本当に良かったと思います。これからどんな作品を発表してくれるのか、ますます作家桜庭一樹から目が離せませんわ。