ジョゼフ・ディレイニー『魔使いの秘密』

魔使いの秘密 (sogen bookland)

魔使いの秘密 (sogen bookland)

 今までさんざん仄めかされてきたトムの師匠の過去とその秘密について、ちょっとだけ明かされた感がある。特に過去の女性関係が(笑)。厳格なようで、こんなに人間臭く、冷酷に徹することができない弱い部分があったのか。ラミア魔女のメグとの関係は、しっかりしてるようでまだまだお子ちゃまなトムには、理解できないようですな。
 師匠を恨む元弟子でネクロマンサーのモーガンが出現し、古代の神ゴルゴスを召喚しようとしたり、オカルト的迫力も満点。
 しっかし、、、勇敢だしトムってつくづくいい子だわあ。人間としても魔使いとしても、命を危険に晒しつつも少しづつ成長してく。活躍ぶりが、今後とも楽しみ。
 アリスとトムのこれからが気になるけど、魔使いとして能力の衰えを見せ始めてきた師匠のことが、一番心配だ。トムが一人前の魔使いになるまで、待っていてくれるのか。これからますます、トムの母親の存在感が大きくなりそうな予感がする。彼女の秘密が気になる気になる。もしかして師匠が?ああん。早く4巻目が読みたいー!