青柳いづみこ『六本指のゴルトベルク』

六本指のゴルトベルク

六本指のゴルトベルク

 古今東西の音楽小説を取り上げ、プロの音楽家の視点で読み解き紹介する本エッセイ。軽妙な語り口で読み解く試みが独特で「こんな読み方があったのか!」目ウロコしまくり。未読の本はもちろんのこと、既読の本でもまた読みたくなるし、実際に取り上げられる音楽も聞きたくなる。魅惑的なブックガイドであるのと同時に、音楽ガイドでもあるのかも。本に重ね綴られる音楽業界裏話に実体験、音楽家の実際のエピソードも読みどころか。カストラートの歌声、実際に聞いてみたいなあ。
 長めの感想はコチラカストラートの歌声、聞いてしまった、、、。