今週の本棚・本と人:『ドンナ・マサヨの悪魔』 著者・村田喜代子さん

 http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20090628ddm015070032000c.html

 ちょうど読み終えたばかりの本だったので、実にタイムリー。国際結婚のこと、異文化コミュニケーション、今どきの妊婦&出産事情、「受胎告知」論、アクマが物語る生命の流れのこと。盛りだくさんなのに、ユーモアのオブラートに包まれていてするする&くすくす笑いながら読める面白さ。妊娠した当の本人ではなくその娘の母であるマサヨ視線と、ちょっと醒めた距離から綴る妊娠小説なのも斬新だ。こんな妊娠&家族小説を読んだのは初めて!ああ、面白かった。