ええ、すっかり。

 年の瀬も迫った今日この頃、PC立ち上げる度に、ついついコトノハして遊んでます。ええ、ずっぽりとハマり中(postとしか、こっそりしちゃったりして)。mixiだけでも十分なのに、さらにコトノハまで…。1日が48時間あったらいいなあと思う今日の私。はぁ。本宅も別宅参号もぜんぜん更新してないー。これでも日記記入率やアクセス数にきりきりしてた頃もあったんですけどねえ。来年から心を入れ替えよう。うんうん。

夕べの読み終わり。

LOVE

LOVE

 目黒とか白金とか品川とか、あの近辺の土地鑑があった方が、より楽しめるでしょうね。“「ベルカ」の猫的アンサー”だそうだけど、作品からひりひり伝わってくる疾走感は、どちらかというと『サウンドトラック』的かも。って未読なんですけどね(汗)。ノってくるまでにちょい時間がかかったけど、この作品もすんごく面白かった。登場人物たちの人生が都心のその場所で一瞬交錯する時に見せるドラマ。その輝き。物語同士が意外な点で繋がっていること、それに気づく時の快感。もっとも、登場するのは人間だけじゃないけどね。うひ。一見するとごくごく平穏で平凡な現実社会。その一皮めくった下にある、これもまたリアルな世界なのだ。真夏の決戦の行方が知りたいなあ。どの作品も良かったけど「ブルー/ブルーズ」が一番好きかな。読んでる最中、ずーっと背筋がぞくぞくしてた。ジャキにしろトバスコにしろ、この作品もネーミングセンスが素晴らしい。来年こそは古川作品全著作読破を目指すぞ!

今朝の読み終わり

魔王

魔王

 あとがきで「ファシズム憲法などが出てきますが、それらはテーマではありません」「読んだ人が真に受けて、失敗などされなければいいな、と思っております。」とあるほど、政治色の濃さ、今の日本が抱える不気味さ不穏さが如実に作品に盛り込まれていて、とても驚いた。揶揄したり、警告を発することが主眼な小説ではないんでしょうね。読み終えた心に残るのは、兄弟の清廉さ、「考えろ考えろ」という言葉、遠くまで澄んだ青い空、そして宮澤賢治(笑)。やはり私もめくれたスカートを直せる人間でありたいと思ったのでした(一瞬、兄弟が『重力ピエロ』の兄弟に重なったけど、違う…よね? 早く文庫にならないかなー)。「兄弟は世界を変えられるのか」「魔王対決は?」などなど、続きが気になる点もあるけれど、続編の構想は、たぶんないんでしょうね(知りたけど、余韻として我慢できる範囲だー)。将来、もし伊坂幸太郎研究書なるものが出来た時にこの作品はどういう位置付けをされるんでしょうねえ。ふとそんなことも考えたり。どういう意図があって、この作品を書かれたのか、それが知りたい。熱烈に(あ、そうそう、あの人物が再登場していたわ!嬉しい!)。年内に『砂漠』も読んですっきりしたかったけど、でも無理そう(涙)。

本日のお届きもの。

  • 森雅裕『トスカのキス』森みかん

 如々子さん、どうもありがとうございました!今さっき、無事に届きました(*^^*)。森雅裕さんの21世紀最初の本ですよ。うふふふふっ。赤ペン入り校正原稿プレゼントに当選したようで、同封されてたのが嬉しい!森さんからのメッセージ(コピー)まで!感涙。年内は『沼地のある森を抜けて』『サラミス』を読んでおしまいかと思ってたけど、頑張って『トスカのキス』も読んじゃうぞ!