夕べの読み終わり。

LOVE

LOVE

 目黒とか白金とか品川とか、あの近辺の土地鑑があった方が、より楽しめるでしょうね。“「ベルカ」の猫的アンサー”だそうだけど、作品からひりひり伝わってくる疾走感は、どちらかというと『サウンドトラック』的かも。って未読なんですけどね(汗)。ノってくるまでにちょい時間がかかったけど、この作品もすんごく面白かった。登場人物たちの人生が都心のその場所で一瞬交錯する時に見せるドラマ。その輝き。物語同士が意外な点で繋がっていること、それに気づく時の快感。もっとも、登場するのは人間だけじゃないけどね。うひ。一見するとごくごく平穏で平凡な現実社会。その一皮めくった下にある、これもまたリアルな世界なのだ。真夏の決戦の行方が知りたいなあ。どの作品も良かったけど「ブルー/ブルーズ」が一番好きかな。読んでる最中、ずーっと背筋がぞくぞくしてた。ジャキにしろトバスコにしろ、この作品もネーミングセンスが素晴らしい。来年こそは古川作品全著作読破を目指すぞ!