前田珠子『天を支える者緑の糸をたどって』
- 作者: 前田珠子,明咲トウル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 文庫
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この巻の収穫は、ウォルセンが何故女装してまで身を潜めねばならなかったのか、その理由と因縁深い某人物(アッシュ)の存在がそれとなく仄めかされたこと。次巻で華々しくご登場されるようで、感動(?)のご対面シーンを今か今かと待ち焦がれている(笑)。
それにしても、、、ナルレイシアの影響なのか、麗しのファティ・リンシャさまがずんずん壊れていくのがなんとなくいや〜ん(笑)。
多崎礼『〈本の姫〉は謳う 2』
- 作者: 多崎礼,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
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これまた4部作の2巻目。ようやくこの「本がスタンプ」な異世界に、“天使還り”アンガスと姫の文字(スペル)回収の珍道中と、「俺」の物語とが交互に綴られるこの物語に、慣れてきた気がする。
アンガスが封印してきた過去との対峙、そして決別。過去が明らかになったことで、今まで交わることがなかった二つの物語に接点が生まれ、俄然物語が面白くなってきた。セラちゃん…素晴らしすぎる(笑)。[やっぱり「俺」の物語は、アンガスの前世の記憶?アークは「俺」に似せて地上で作られたのかしらん?って最大の謎は姫の存在。姫って一体何者ー?文字をすべて回収すると、何が起きるんだ?遺跡にしたって…気になる気になる〜!!]
二つの物語が一つに繋がり、すべての謎が解き明かされるまであとちょっと。そう待たされることなく、続きが読めますように。こんないいところで「以下、次号」だなんて、辛すぎる(涙)。
平安寿子『セ・シ・ボン』
- 作者: 平安寿子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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そして、あとがきがとても素晴らしい。私にもいつか封印した過去を認め、あの過去があったから今の私があると肯定して言える日が来るんだろうか。
生きるとは、想い出すこと。人は、想い出すために生きる。 p.162