多崎礼『〈本の姫〉は謳う 2』

“本の姫”は謳う〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)

 
 これまた4部作の2巻目。ようやくこの「本がスタンプ」な異世界に、“天使還り”アンガスと姫の文字(スペル)回収の珍道中と、「俺」の物語とが交互に綴られるこの物語に、慣れてきた気がする。
 アンガスが封印してきた過去との対峙、そして決別。過去が明らかになったことで、今まで交わることがなかった二つの物語に接点が生まれ、俄然物語が面白くなってきた。セラちゃん…素晴らしすぎる(笑)。[やっぱり「俺」の物語は、アンガス前世の記憶アークは「俺」に似せて地上で作られたのかしらん?って最大の謎は姫の存在。姫って一体何者ー?文字をすべて回収すると、何が起きるんだ?遺跡にしたって…気になる気になる〜!!
 二つの物語が一つに繋がり、すべての謎が解き明かされるまであとちょっと。そう待たされることなく、続きが読めますように。こんないいところで「以下、次号」だなんて、辛すぎる(涙)。