皆川博子『猫舌男爵』講談社

 うわ〜ッ!!すっごく好き好き♪短編5編収録された作品集。「作家・皆川博子」の幻想&耽美小説的側面が前面に出ていて「死の影」が濃厚に漂う。圧倒されついつい魅了される。素敵(*^^*)。『死の泉』『総統の子ら』など一連の作品をまだ読んでいないクセにこんな事を言うのもヘンだけど、長編執筆の為に、第2次世界大戦関連の資料を収集しているうちに、思い浮かんだ作品なんじゃないか、と。どの作品も「戦争」が影を落とす。コミカルな「猫舌男爵」にさえも。それにしても人の人生の儚いことよ。。。