伊坂幸太郎『チルドレン』講談社 ISBN:4062124424

 “短編集のふりをした長編小説”らしい(笑)。系列としては『重力ピエロ』かな?ささやかな日常で起こった、とても優しい「奇跡」を描いた物語。大仕掛けはないけれど、うっかり読んでると「しかけ」にやられちゃうから要注意(笑)。泣き虫な人には、箱ティッシュが必要かも(笑)。各話で語り手を替え、物語の見せ方に変化をもたらしてるところが、心憎い。そうそう、陣内のキャラにバカ受け。近年稀に見る最強(最悪?)の脇役かもしれない(笑)。伊坂作品は読んでいて、本当に気持ちがいいわ〜。さあ。今度は積んでる『アヒルと鴨のコインロッカー』を読まねばッ!!『アヒル〜』と『チルドレン』がリンクしてるって事はないのかな?