今日の読み終わり。

セックスボランティア

セックスボランティア

 いつの間にか偏見で凝り固まっていた自分を見つけて、頭をガツンと殴られたような衝撃を感じた。そうよね、同じ人間なんだもん。障害の有無に関係なく、「性」は当然の要求であり、とても自然なモノなんだ。さまざまなケースが取上げられ紹介されているけれど、読んでいるうちに次第に(多少の不自由・不便はあっても)、「性」の問題に障害の有無なんてまったく関係ないんだ、と気づかされるよう。この本がタブーと偏見を打ち砕く、啓蒙の書になりますように。
No.6〔ナンバーシックス〕 #3 (YA!ENTERTAINMENT)

No.6〔ナンバーシックス〕 #3 (YA!ENTERTAINMENT)

 紫苑が示す優しさ、しなやかでまっすぐな強さが、次第にイヌカシをも惹きつけてしまう(*^^*)。紫苑・ネズミ・力河・イヌカシの4人はチームを作って沙布を矯正施設から救出しようとする。無事助け出せるのか?そしてハチの正体とは?嗚呼。引っ張る引っ張るぅ!!桜の花が散る季節に出版される4巻が、待ち遠しいわ〜。
遮光

遮光

 読み心地がお世辞にも心地良いとは云えない、とてもざらつく小説。なんたって主人公が“根本的な嘘つきで、中身がなく、思い込みが激しい狂人”だもんねー。友達に、亡くなった恋人をアメリカに留学中だと話し、事細かに作り話を聞かせても平気でいられるし、“本当の自分”を常に偽り、演技して生きているかのようで、そんな自分を客観的に観察できる視線を持っているところなんかも、と〜ってもヘン・ヘン・ヘン。なぜそこまで恋人(の形見)に執着するのか、その理由が私にはよく分らなかったけど、現実と迎合するために封印してきた“本当の自分”を解き放つために、恋人の形見が必要だったのかなあと。どんなカタストロフィを迎えるのかと、期待と不安でどきどきしたラストは…かな〜り強烈。他の作品もぜひ読んでみたいなあ。