今さっき、読み終わり。

メロウ

メロウ

 デヴュー当時の高橋源一郎の作品を、読み始めてすぐに連想したかな。雑誌掲載時には「メロウ1983」だったとか。アメリカンだし、ケツだのファックだのが頻出して「うげ〜」だったけど、作品に流れる雰囲気は妙にからっとして明るくて。なるほどポップな小説ではある。でも、、、面白かったか?と聞かれると私にはあんまり、、、と答えるしかなかったりして(苦笑)。「男と女の恋愛」からなる37の断章が、少しづつ重なり合いながら次から次へと転がっていく。泡のようにぽこっと浮かび上がってくる伝書鳩サムの哀しい愛の物語なぞ印象的な話もあるけど、たいていはどーしようもない話ばかり(苦笑)。でも意外なところで意外なことになってるので要注意。ただ漠然と読んでちゃダメですよん。読み終えてすぐにまた最初から読み返しちゃった七生子さんである。
 しっかし、、、芥川賞の候補作にもなったし、ドゥマゴ文学賞も受賞されたそうだけど、も少し分りやすくて素直に楽しめるお話のがいいな。こんなもん、見っけ(涙)。

 http://www.yomiuri.co.jp/book/author/20041129bk2e.htm