本日の読み終わり。

幸福ロケット

幸福ロケット

 この作品もすっごく良かった。クリスマス・イヴが誕生日の小学5年生の香な子の日常を綴った物語なんだけど、香な子はもちろん、彼女を取り巻く登場人物のみんながみーんな魅力的。生き生きしてるの。この方、キャラクタ造形が見事なんだわ。「こんなヤツ、いるいる!」思わず指差したくなるほど。だけど、悪者キャラでもどこか憎めなくてほっこりしちゃうんですが。詰め込まれてるエピソードの一つ一つがどれも魅力的だし、些細なようで、でもしっかとクライマックスへの伏線になっているところも心憎い。ま、一番私がいいなと思ったところが、主人公が本好きで、いっつも本を読んでいて、たくさんの本の題名が登場するところですけど(笑)。小学5年生で『石の血脈』読んでるよ!私も頑張って読まねば!父親の本棚から、好みの本を拝借して読むところもいい。これ、憧れなのよねー。いつか長男が、私の本棚の本を読んでくれたらいいなー。親子2代で読むんなら、積ン読の山も無駄にはならないもんねー。