本日の読み終わり よしもとばなな『イルカ』

イルカ

イルカ

 「今度こそ!」と思って手を出したよしもとばなな本。自身の出産体験を元にした作品で評判が良さそうだったから期待して読んだけど…やっぱり私にはダメダメだった。主人公の言動のいちいちがダメダメ。気に障る。よく判りもしないくせに断定する物言いや、すべての事象に意味を見出そうとするところにも引っかかる。陣痛にまで!よくそんな余裕があるなあ!苦笑い。ただ最後の10行が、とても美しかった。いい出産をされたんですね。もう一度、新しいちっちゃな命を抱っこしたくなっちゃったわ!(←年齢的に無理無理)
 誕生する新しい命が光であり変化であるために、前半がうんざりするほど無駄に暗く、気が滅入ってくるので、ご用心を。