本日の読み終わり 中島たい子『そろそろくる』

そろそろくる

そろそろくる

 「そろそろくる」って…生理のことなんですね。文字通り“女性の生理”をストレートに描いた作品。生理前にイライラしたり甘い物が食べたくなるのにはPMSという名称がついていて、ホルモンバランスが壊れるからなのね!とても勉強になりました。
 女性性を「女性の生理」という形で、真っ向から描いているところは評価するけれど、PMSを言い訳にしてる主人公が嫌だった。自分の生理と向き合い、なんとか折り合いをつけて平穏無事に日常を送ろうとすることって、とりたてて特別なことではなく、当たり前のことなんじゃないの?自分一人だけで生きてる訳じゃないんだから。
 これからもこの路線「女性のための体と心の健康小説」を突き進まれるのでしょうか。うーん。女性にしか共感されないような、、、。