MSN 紫式部文学賞:梨木香歩さんの「沼地のある森を抜けて」に
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20060818k0000m040041000c.html
女流作家の作品を対象にした京都府宇治市の「第16回紫式部文学賞」の発表が17日あり、作家の梨木香歩さん(47)の「沼地のある森を抜けて」(新潮社)が選ばれた。11月12日に同市内で行われる贈呈式で、ブロンズ像と副賞200万円が贈られる。
作品は、先祖から伝わる「ぬか床」の中にある卵から透明な少年が出現し、それを見た独身女性が自分の出生の秘密を探っていくファンタジー小説。選考委員長の梅原猛さんは「奇怪な世界を綿密に論理的に追求しており、不思議な構成力がある」と評価した。