本日の読み終わり 万城目学『鴨川ホルモー』
「万城目学」とは「まんじょうめ」ではなく「まきめ」と読むんですね。へえ!
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 産業編集センター
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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京都大学のとある特殊サークルを舞台にしたユニークな青春小説。この特殊サークルの設定が絶妙に巧いんですよねー。まず「題名にもあるホルモーとは何ぞや?」という疑念を抱くんですが、主人公らと一緒になって読者も少しづつ、「ホルモーとは何ぞや?」学習していくところが心憎いです。全てが明らかになった時には、ちょっとしたカタルシスさえ感じちゃいます。
主人公安倍を取り巻く周囲の人物もいい味出してます。凡ちゃんは、まあ、予定調和なんですが(爆)、高村&安倍と高村の友情がイチオシです。じーーん。
「京大」「青春小説」とくると、どうしても森見作品と比べてしまうんですが、森見作品ほどのアクの強さがなく、あっさり目。だけど出汁の味がよく効いていて、うす味なのに、しっかりした味があるって感じでしょうか。美味でした。堪能しましたわ(はぁと)。
この作品、漫画化したら面白いのにね。絶妙にヴィジュアル的で想像力を刺激するんですもん。凡ちゃんとか、絶妙な鼻のラインとか、ね。(オニ)もぜひぜひ見てみたい! 私のイメージだと、( はなはなマロン )なんですが(笑)。ま、漫画化しちゃヤバイシーンも多々ありますけどね。レナウン娘とか(爆)。ああ、思い出すだけで大爆笑ですう。お馬鹿すぎ!
そうそう、( 私が勝手に想像してるだけですが、「安倍→安倍晴明」 はもとより、 「高村→小野篁」、「芦屋→蘆(芦)屋道満」 、 「スガ氏(菅原真)→菅原道真」 、「早良京子→早良親王(崇道天皇)」 「楠木ふみ→楠木正成(?)」「松永→松永久秀」 「紀野→紀貫之」「三好→三好三人衆(?)」 かなあと。と書き出してみて、 なぜ安倍と芦屋がDNAに刻まれた天敵同士だったのか、腑に落ちたっす(笑) 。)