本日の読み終わり あさのあつこ『福音の少年』

福音の少年

福音の少年

 作者が「一番書きたかった小説」とのことでしたが、私にはダメダメ。合いませんでした。サスペンスかと思って読み始めたら、サスペンスの殻をかぶった青春(思春期)小説なんですもの。作者の思い入れが過剰すぎ&主人公の少年二人に語らせすぎ。それゆえにストーリが2の次なのは、どうかと思う。少年2人も小利口なクセに、肝心なところをすぽっと見逃していて、「なんで判んないのよっ!」って、読んでいてイライライライライラ…はぁ。
 もちろん共感する部分がまったくなかったとは言わないけれど、期待が大きかった分、その反動も大きかったって感じ。