本日の読書 皆川博子『蝶』

蝶

 先に『絵小説』を読んでしまって失敗した(悔し泣き)。こちらは先行する詩や句とのコラボレーション作品、ですね。どの作品にも短編ながら「皆川ワールド」―幻想、耽美、淫靡、感傷、郷愁、残酷さ、哀切、濃厚な死の予感などなど―がみっしり詰っていて、ファンにはたまりません。装幀から何からひっくるめて、みーんな素敵。うっとりしちゃう(『絵小説』に呼応するかのような作品もあり。読み比べると面白いかと)。
 皆川作品は、ぜひ全作品読破したいものだ。