本日のお届きもの。

  • 「ウフ.」2007年3月号

 今月号の書評のコーナー“おもしろい本が読みたい”は、三浦しをん『風が強く吹いている』(米田郷之・評)と文・原倫太郎 絵・原遊『匂いをかがれる かぐや姫〜日本昔話 Remix〜』(中島京子・評)の2冊。走とハイジの関係を「BL的愛」と指摘する米田さんの書評をにやにやしながら読み、翻訳の翻訳の果てに変容してしまった昔話にうははと笑ったのでした。かぐや姫が“匂いをかがれるとすぐに、プリンセス”ですか!面白そう!チェックチェック!
 今月の特集は、『私のスフレ』刊行記念の林真理子インタヴューと、『空中スキップ』刊行記念の“妄想王国にようこそ。気になる翻訳家・岸本佐知子特集”の2本立て。特に岸本佐知子特集は10ページながら、小川洋子豊崎由美両氏による特別寄稿もあって、充実の内容でっす。岸本ファンは要チェック!!!

「とにかく読んだ瞬間に針が振り切れるかどうか。すごい!面白い!!とドタバタ走り回りたくなるくらい面白いと感じたものなら絶対翻訳したいし、翻訳しないと寝込む(笑)」(p.11)

 これが、岸本さんが翻訳作品を選ぶ基準なのだとか。そんな風にして訳された作品ばかりなんですねー。『空中スキップ』に期待大。