本日の読書 ジャック・リッチー『クライム・マシン』
- 作者: ジャックリッチー,Jack Ritchie,好野理恵
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (108件) を見る
どの作品も犯罪小説でありながら軽妙洒脱、そして「こうくるのか!」読者の予想をかる〜く裏切ってくれるオチの切れ味の鋭さには、舌をまくばかり。クールなユーモアに、ついついにやにやしてしまう。
『10ドルだって大金だ』に収録されていた「妻殺しを企む夫」のバリエーション「エミリーがいない」のはずし方ににやにやして、「日当22ドル」の思いもよらない結末に大笑い。ほとんど会話だけで成り立ってる「旅は道づれ」、会話が行き着いた先に思わず「えっ?えっ?えっ?」何度も読み返しちゃった。そんなっ!奇抜な設定がどう着地するのか、それが楽しみで、ドキドキしながら読んだ表題作「クライム・マシン」も最高!なんといっても迷探偵ターンバックル部長刑事もののとぼけた味わいが好き好き大好き!
翻訳が2冊しかないなんて!もっと読みたい味わいたい!ぜひ次なる翻訳本刊行をお願いします!