本日の読書 服部まゆみ『ラ・ロンド』

ラ・ロンド―恋愛小説

ラ・ロンド―恋愛小説

 満足の溜め息をつきながら読み終わり。大満足〜♪服部まゆみさんたら、寡作なんだもん!待たされた甲斐があったというものです。
 滴るような官能と愛のロンド。もつれあい絡み合いながら織り成す恋愛模様を、最後の最後まで固唾を呑みながら読みました。うっとり。
 そして、小説のあちこちに配された小道具が、まさに「ザ・服部まゆみ」!!耽美ですね豪奢ですね。うっとり。
 服部まゆみのエッセンスがぎゅぎゅっと詰ってる贅沢な小説なので、ファンにはたまんない作品だと思う。ああ、『ハムレット狂詩曲』を再読したくなっちゃった〜♪
[恋愛小説ではあるものの、ちょっとしたミステリ的サプライズが用意されてるのよね。「猫の宇宙」を読んだ後の「夜の歩み」!!見る人の立場によってここまで!人間の思い込みとは恐ろしいと痛感しましたよ。目ウロコ]。