文学賞:三島由紀夫賞に佐藤氏、山本周五郎賞に恩田氏ら

 みなさん言及されてらして、今さらですが(汗)。

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070516k0000m040061000c.html

第20回三島由紀夫賞山本周五郎賞新潮文芸振興会主催)の選考会が15日、東京都港区のホテルオークラで開かれ、三島賞佐藤友哉さん(26)の「1000の小説とバックベアード」(新潮社)、山本賞は恩田陸さん(42)の「中庭の出来事」(新潮社)と森見登美彦さん(28)の「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)に決まった。副賞100万円。贈呈式は6月22日午後5時、同ホテルで開かれる。

 お三方とも、受賞おめでとうございました〜。特に森見さんの「夜は短し〜」は、本屋大賞で惜しくも2位と受賞を逃し、「こんなに素晴らしい作品なのに!受賞という形で素晴らしさが認められないのが口惜しい」と思っていたので、今回の受賞はファンとして、ものすご〜く嬉しい。しっかし、佐藤友哉さんと恩田陸さんの写真はあるのに、なんで森見登美彦さんの写真だけないの?見たかったのになあ(涙)。


 偶然と云うかなんというか今回の受賞作は3作品とも、既読だった。感想はたぶんブログには書いてないと思うけど。
 佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』は、「小説とは何か?」を物語で探るメタ小説で、作品に込められた作者のいろんな思いが伝わってくるので、読んでて楽しかったな。
 最近文学界に登場した「新しい表現方法で小説を書く」新人作家への偏見を打ち砕こうとしてるのかしらとか、同業者に対して威嚇してるのかしらとか、これからも小説を書き続けていこうとする佐藤さんご自身の小説家としての決意表明なのかしらんとか。私は、こんな風に感じたんですけどねー。
 この作品が認められて受賞したのは、佐藤さんにとって大きな支えになるんじゃないかと思う。
 しっかし、今回もまた、伊坂さんは受賞を逃しましたか(涙)。いっそのこと、無冠の帝王を目指しちゃえ!伊坂さんに受賞の風は、なかなか吹いてきませんねえ。