ダレン・シャン『デモナータ 4 BEC(ベック)』

デモナータ 4幕 BEC(ベック)

デモナータ 4幕 BEC(ベック)

 この物語の主人公は、三人目の主人公で、ケルトひよっこプリーステス(女の魔術師)のベック。4巻の物語の舞台は、1〜3巻目からぐんと時代を遡り、キリスト教伝播が始まった紀元五世紀のアイルランドだ。
 島の住人を殺戮しまくる悪魔に立ち向かうため、ベックは部族の戦士たちとともに、旅に出るのだが、、、。
 アイルランドへのキリスト教伝播を巧みに物語に絡め、ケルト神話が色濃く物語に漂う。今までの物語と雰囲気ががらり変わったのに戸惑うものの、五世紀のケルトの人々が暮らす世界が眼前に生き生きと蘇るようで、引き込まれるようにして読んでしまった。
 旅を続けるうちに、ベックの出生の秘密も明らかになり、プリーステスとしても成長し、内なる魔力に目覚めて行く。しっかし、、、こんな終わり方をするなんて!びっくり仰天!ありえないでしょう、こんな引き!ベックが他の主人公とどんな風に絡むことになるのか、ものすんご〜〜く気になるじゃないか!続きが楽しみ。早く5巻が読みたい。
 しっかし。どこの時代でも、やっぱりロード・ロスはロード・ロスなのね(苦笑)。チェスの秘密が判って、ちょっぴりすっきり〜♪