訃報に絶句。

 作家の服部まゆみさんがお亡くなりになった、と教えてもらっておくやみ記事を読んできたものの、あまりにもショックが大きすぎて、まだ信じられない。絶句&涙。


 http://www.asahi.com/obituaries/update/0821/TKY200708210005.html


 享年58歳。つい先日、ファン待望の刊行されたばかりだったのに。記事で読んでもまだ信じられず、あまりにも早すぎる死がただただ悲しくて、涙がこぼれるばかりです。デヴュー直後ぐらいからのファンなので、ファン歴20年近くになるのかな?ものすごーーーっく寡作な作家さんでたまにしか新刊が出ないんだけど、ミステリでありながら独特の耽美で幻想的な作風が大好きで、愛しむかのように丁重に扱い、大切に大切に読んだものです。どの物語も、私にとっては大切な宝物。
 ふと気になって著作の数を調べてみたら、先日刊行された『ラ・ロンド』でちょうど10作品。87年に、横溝正史賞受賞してデヴューされて今年でちょうど20年だから、この20年で10作品しか、作品を発表されなかったんですね(涙)。いかにも寡作な作家らしい(涙)。もったいなくて読めなかった『レオナルドのユダ』を未読で積んでたってのが、私としては心の慰めかも。ぐすん。
 悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しい。大好きだったのに。『ラ・ロンド』を最後に、待っていてももう新作が読めないんですね(涙)。受け入れなくてはいけないと判っていても、悲しすぎる。心よりご冥福をお祈りします。
(業界にファンが多かったという服部さん。追悼で、全集に未発表作品集とか刊行されないかしら。当然のように買いますとも!銅版画家としての作品集も刊行されたらいいなあ。ぜーったいに買うっ!)
 これからしばらく読書予定を変更して、追悼読書をするつもりです。まずは『時のアラベスク』から。

ラ・ロンド―恋愛小説

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時のアラベスク

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罪深き緑の夏

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一八八八 切り裂きジャック (クイーンの13)

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