本日の読書 前田珠子『空の呪縛』

空の呪縛 (空の呪縛シリーズ) (コバルト文庫)

空の呪縛 (空の呪縛シリーズ) (コバルト文庫)

 本編でちょくちょく言及される「暗黒時代」。この本に収録の「空の呪縛」そしてその後日談も、暗黒時代以前の世界が舞台。選定者なくして新しい柱神さまが選ばれ、七色の柱神さまも大勢いらして、割と自由に大らかに下々の人間たちと交わっていらしたようで。そんな時代を舞台にした、柱神さまと人間とのベタ甘なラブ・ストーリでございます。
 千年もの間、人間ならざる身で生きていなければならないというのは、恋愛小説における障害となりえるんですねえ。
 それにしても!!いかにもな設定に…きゃ(赤面)。こんな展開を読んだのは、もしかしたら前田作品では初めてかもしれない。読んでるこっちが、恥ずかしくなってしまったわ。